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男のエステはエグゼクティブの証。初挑戦の前に知っておきたい予備知識



藤村岳の「男美均整のミナオシ」


「通常、男性がめったに触れないであろうコスメや身だしなみの最新情報や技術などを紹介し、日々の生活を新しい視点から見直せるようにしたい」という、男性美容研究家・藤村岳が、一流男子の所作や振る舞い、装いを身につけることの大切さを毎月綴る。今回のテーマは“現代の男性がリラックスを得る場としての、個室エステやスパ”について。

 
「女もすなる“エステ”といふものを男もしてみむ」とは、さすがの紀貫之も言わなかっただろう。しかし、男性がエステ・スパを利用することも一般的になってきた今、スマートに使いこなしている人も多い。むしろそれができてこそ、エグゼクティブの証だ。

男の社交場はもはやゴルフ場ではなくジム




というのも、最近では一流ホテルのジムやスパは“第二のビジネスの場”と言われていて、業種の垣根を越えて集い、情報交換をする場として機能している。一緒に汗を流して連帯感を得るという短絡的なものではなく、健康管理の一貫としてのワークアウトを行う人々が他愛ない雑談を装いながら、仕事に繋がるヒントを得ているのだ。

ひと昔前は、それがバーなど飲酒の場であり、またもっと前はスモーキングジャケットを身に纏った紳士が集う女子禁制のサロンのようなものであった。

それがヘルシーコンシャスな今、ジムなどに移行してきつつあると考えればよい。もちろん、情報収集に役立つということは、そこでの不用意の発言は命取りともなり、仕事に影響を与えてしまうという危険も孕むのだが……。

さて、このようにジムでさえ緊張を強いられるようになると、どこで真のリラックスを得るのであろう? それが個室でのエステやスパだ。

男性はまず、ホテルのスパを利用することからオススメしたい。施設の充実度、有名なスパブランドを揃えていることなど、いくつか理由は挙げられるが、何よりも気恥ずかしさが少ない。街場のエステよりホテルの方が敷居は低いはず。

エステを受ける当日に男がするべきことは?


フェイシャルのトリートメントを受けるときに男性に質問されるのが、「ヒゲをどうしようか?」ということ。答えは、剃らないほうがいい。というのも、必ずクレンジングがあるから。そしてゴマージュといって、スクラブなどを用いて肌の不要な角質を落とす工程も含むことが多い。

ヒゲを剃ったばかりの肌は角質も一緒に取れて、非常に敏感な状態。そこにさらにゴマージュすると、人によっては赤くなってしまったり、痛みを感じてしてまうこともある。

こうなってはその後のトリートメントにも影響が出る。同じような理由で洗顔もそこまで念入りにしなくてもよく、当日は軽く顔をゆすぐくらいで十分。同じホテルに泊まっていて、そこの施設を利用するのであればそれもできるが、もし自宅から街へと出かけるなら、洗顔と保湿・UVケアをし、サングラスと帽子くらいの軽装で。お洒落をして臨む必要はない。

もし、ヒゲを蓄えているなら、前日までにある程度長さを揃えておく。前述のスクラブがヒゲの間にはさまるとなかなか拭き取れず、これまた支障をきたす。基本的に拭き取るのだが、きちんと落ちていないと感じたら、一言断って自分ですすげばいい。マッサージに入ってもスクラブが残っていると、肌を傷めてしまうから。

最大限施術を楽しむのに絶対に守りたいこと


施術の最中「寝てしまうともったいない」というのであれば、セラピストと会話を楽しめばいい。今やっている施術は何のためか、どのような効果があるのかを教えてくれるはずだ。でも、寝るのが一番だが……。

スパへと行く時間は施設にもよるが早めに着こう。たいがいウエイティングスペースがあり、ゆっくりお茶を飲みながらカウンセリングを受ける。ジャグジーなどの温浴施設やプールは先に利用を。施術後は休息が必要だし、せっかく塗布した成分が流れてしまう。食事も少なくとも1時間前には終わらせておくこと。空腹でも満腹でもない状態がベスト。

さて、コースの選び方はお好きなものを。個人的な意見としては最低でも90分、2時間あるとベターだ。すぐに部屋に戻って、何もしなくていいようなリゾートホテルであれば、4時間~半日などでもいい。施術後は予定を入れず、とにかく水分を補給して休息を取ること。

注目のトリートメントは顔も心持ちで変えられる!?


今、注目しているのはフランスのEHESS(社会科学高等研究院)の局長ジョルジュ・ヴィガレロ氏と開発した「THE BOOK」。世界初のKAODACHIマネジメントを採用したセルフプロデュース体感型ブランドで、パリに研究所を持ち、エステなどの枠組みをはるかに超えた新しい試みを提案している。

感情が生む表情の繰り返しが創る顔立ちをKAODACHIと定義。心理学を応用し、なりたい自分の顔をセラピストとともに作りあげていくことを主眼としている。カウンセリングには正面、横、斜めなど10台のカメラを使い、様々な角度から自分がどう見られているのか、どれが好きで、どう改善したいのかなどを探っていく。

2カ月間で数回のセッションとコスメ一式で、17万円ほどかかるが、自分を客観視し、今後どうあるべきかを常に気にしているエグゼクティブを中心に賑わっているとか。顔は、自然に備わったものでなく、自分の心持ちで変えることができる。もちろん整形ではなく。

ヘッドスパの選び方で疲れのとれ方が異なる


ヘッドスパも人気。以前、髪を切るついではシェービングが相場だったが、最近は頭皮のマッサージを追加する人が多い。選ぶポイントはまず、専門の施術者がいること。シャンプーは若いインターンがすることが多いのだが、そういうところはNG。満足感をあまり得られない。

そして個室を完備していることも重要で、その点、「AMATA」はその条件もクリアしており、筆者のお気に入り。マイクロカムでの頭皮・毛髪診断や、首~デコルテのクレンジングと保湿に、圧強めのマッサージと至れり尽くせり。

▲AMATA www.pro-feel.net/

髪質に合ったシャンプー&ヘアマスクまでつく“ビューティ・プルーヴ 120分1万4000円”のコースがオススメ。頭皮だけでなく、肩やデコルテまでほぐしてくれるので、疲れのとれ方がまったく異なる。

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土佐日記の最後では、せっかくしたためた日記を「疾く破りてむ」とくくっているが、我々はそんなことはせず、いい習慣を積極的に取り入れよう。エステやスパで日頃の疲れを癒し、明日への英気を養いたいものだ。

文/藤村岳

※『デジモノステーション』2016年9月号より抜粋

関連サイト


男性美容研究所 藤村岳 danbiken.net