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その剃り方で本当に大丈夫?T字カミソリ派も電気シェーバー派も必見!完全保存版シェービングマニュアル



男子必見の完全保存版!
藤村流、シェービングマニュアル


30代半ば以降の男性にとって、シェービングは難しいものだったかもしれない。その方法や知識は父親がヒゲを剃っている姿を自分なりに解釈して、見よう見まねでやってきたという人が多い。

ちょうどヒゲ剃りを始めるのは高校生くらい。思春期まっただ中で、親なんかと口もききたくない。しかも第二次性徴の印でもあるヒゲの剃り方を教えてもらうなんてあり得ないことだった。

今でこそ、ウェブでサッと調べればその方法は出てくるが、一度染みついてしまった習慣はおいそれと変更できないもの。そこで今回は、そんな迷える男性にとっておきのシェービング方法をお教えしよう。

今どき、クラッシックな一枚刃で剃ろうという酔狂な人は除いて、まず電気シェーバーを使うか、T字の安全カミソリを使うかという選択が出てくる。たいがいの男性は前述したようになんとなく父親の方式を採用しているだろうが、果たしてそれは貴兄のヒゲと相性がいいだろうか?

痛くない!T字カミソリでの剃り方






ちなみに圧倒的に深剃りできるのはT字カミソリだ。なぜなら刃が直接ヒゲや肌に触れるから。ただし、それゆえ手順を正しく行わないとトラブルを起こしやすいのも事実。

まず、T字カミソリの場合、ヒゲを剃る前に洗顔を行う。刃の滑りを悪くする余分な皮脂を取り除き、さらにぬるま湯をヒゲに含ませて膨潤させることでやわらかくするのが目的だ。ヒゲは乾燥していると銅線と同じくらい硬い。水分を含ませることで約1.4倍にまで膨れて柔らかくなり、剃りやすくなる。またフォーム、ジェル、オイルとシェービング剤はいくつか種類があるが、必ずきちんと塗ってから剃り始めるのも大切なポイントだ。

剃る順番は、頬やモミアゲなど凹凸の少ない部分から、アゴ下や口元などの細かい部分へと移る。またヒゲの流れに沿って順剃りで剃った後、再びシェービング剤を塗布して今度は逆剃りをする。その場合、一度に剃るストロークを順剃りの半分くらいに抑えよう。逆剃りは肌に負担がかかるのでしないという人もいるが、十分に下準備をしていれば大丈夫。慎重に小刻みに剃れば逆剃りしてもOK。ただ生え方が複雑なアゴ下は特に気をつけて。

ここで気をつけて欲しいのが、順剃りといっても単に上から下へ剃るという意味ではないこと。あくまで自分のヒゲの生え方に対して順目であるということだ。最初に剃るといった頬やモミアゲ部位は比較的、ヒゲの生え方が素直で順目は上から下、逆目は下から上でいい。

しかし、アゴ下や口周りは一様ではなく、人によっては渦巻くつむじがあったり、真横に生えているという人もいる。その場合、逆目でストロークは短く、少しずつ丁寧に剃らないと剃り残しがでて青ヒゲになってしまうのだ。剃りながら指先で毛流れを確認し、状況によって斜めに、直角にと探るように刃を当てる。

電気シェーバーの上手な使い方






反対に電気シェーバーの場合、洗顔はシェービングの後に行う方がいい。最初に電気シェーバー用のプレシェーブ剤を塗布する。これはヒゲや肌を濡らすのが目的ではなく、皮脂などを吸着するパウダーを肌に乗せることで滑りをよくするアイテム。なのですぐに揮発するアルコールが主成分となっているものが多い。この刺激が苦手な人は避けた方が無難だが、これを塗っておくとシェーバーの滑りが非常によくなる。

次にカミソリと同じく、電気シェーバーでも頬→口元の順序で剃る。しかし今度はいきなり逆剃りで構わない。むしろ中途半端に髭を短くすると外刃でヒゲをキャッチしにくくなってしまうので順剃りはかえってしない方がいい。

電気シェーバーは外刃で引っかけて内刃でカットするというハサミのような構造。なのでヒゲにはある程度の長さが必要だし、先に濡らして太く柔らかくなると外刃の穴に入りにくくもなる。たとえば濡れた紙がハサミで切りにくいように、洗顔でヒゲが柔らかくなった状態で剃るよりも効率的なのだ。そして、剃り終わった後、洗顔を行おう。

明日のヒゲ剃りのため肌も道具もメンテする


そして、どちらの方法で剃っても、必ず「保湿」をしなくてはいけない。どんなに気をつけてシェービングをしても肌に負担をかけてしまうもの。肌の最外層である角層をヒゲと一緒に取り除いてしまうため、無防備な状態になっている。それを放っておくと乾燥が進み、肌荒れを起こす。

荒れた肌では、翌日以降のヒゲ剃りの際にT字でも電気シェーバーでも刃が上手く滑らず、引っかかる。すると強い力を入れて剃ることになってしまい、肌に余計に負担をかけ、ひどいときは切って流血することになる。つまり、皮膚を保湿するのは「明日のヒゲ剃りを快適にするため」に行うのである。

使い終わったカミソリは刃の間のヒゲくずやシェービング剤をよく洗い流し、十分に乾かしておこう。刃はコーティングされていることが多いのでタオルやブラシででこするのは避けるべし。電気シェーバーも高価格だが自動洗浄機能がついているものを選び、毎日、清潔にキープするべき。直接、肌に触れる道具が雑菌まみれでは肌荒れを招いてしまうのだから。

結局、T字と電気どちらを使うべき?










では、自分はどちらを使うべきなのだろうか? と疑問に思う読者も多いだろう。上にまとめてみたので、参考にして欲しい。意外かもしれないが、ヒゲが柔らかい人や量が少ない人は実はカミソリの方が向いている。電気シェーバーだと外刃にうまく引っかからないのだ。反対に密度が濃く、アゴ下につむじがあるようなタイプは電気シェーバーであらゆる角度から剃る方がいい。

そしてここが重要なのだが、なにもシェービング方法をひとつ絞る必要はまったくない。ちなみに筆者はここぞという大事な場面ではT字カミソリで丁寧に剃り、肌を休めるため2〜3日は電気シェーバーで中継ぎをするなどハイブリッドにどちらも使用している。そうTPOに合わせて選べばいいのだ。

ヒゲ剃りは男性特有の大切な儀式。面倒だという気持ちもわかるが、個性でもあるヒゲと上手につき合うには一度、鏡の向こうの自分と対峙してみて欲しい。

藤村岳(ふじむらがく):シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論で、メディアへの出演や美容コンサルティングで活躍。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』(宝島社)などがある。

『デジモノステーション』2019年4月号より抜粋。

関連サイト


男性美容研究所 藤村岳danbiken.net

text藤村 岳

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