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【第1弾】BUMP OF CHICKEN「Hello,world! / コロニー」インタビュー

【第1弾】BUMP OF CHICKEN「Hello,world! コロニー」インタビュー

BUMP OF CHICKEN

4月22日にニュー・シングル「Hello,world! / コロニー」を発売するBUMP OF CHICKENのロング・インタビューを全3回にわたって掲載。第1弾では、シングルとしては2年7ヵ月ぶりということで、その間の彼らの歩みを振り返っていくことに。

INTERVIEW & TEXT BY 三宅正一


インタビュー第2弾はこちら

インタビュー第3弾はこちら

わけがわからないくらい興奮した出来事


──このニュー・シングルはフィジカルとしては2年7ヵ月ぶりということで。でも、曲はコンスタントに発表していたし、なんか時間軸がよくわからなくなるなって(笑)。

直井由文 そうですね(笑)。僕らとしては配信であろうとCDであろうとお客さんに届けるという面では何も変わらないので。だけど、シングルCDのリリースはこれだけ空いてたんだというのはちょっと驚きました。東京ドーム(2014年7月開催の“BUMP OF CHICKEN TOUR 「WILLPOLIS 2014」 FINAL”)が終わってすぐに「You were here」をリリースして……あと、「ファイター」も僕らにとってはCDリリースと同様だと思っていて。

──配信のみならず、「3月のライオン」(著:羽海野チカ)のコミック10巻にCDが付属するという形でもリリースされて。

直井 そう。コミックと一緒にリリースするという初の試みにトライして。書店にコミックと一緒に僕らのCDが並ぶ、しかもメンバーがみんな大好きな「3月のライオン」と一緒にという。わけがわからないくらい興奮した出来事でしたね。

──あれも楽曲と「3月のライオン」の作品性が深く共鳴してないと成立しないことだし。

直井 そうですね。「3月のライオン」は藤原(基央)くんが読んでいて、僕らに勧めてくれたんです。最初、藤くんはコンビニで買ったんだよね?

藤原基央 そう。1巻をコンビニで買ったのが出会いで。それ以降ずっと追いかけていて、4巻とか5巻くらいまで読んだときに最初は増川(弘明)くんに“最近この漫画にハマっていて、最新刊が出たんだけど、君はどうする?”と。

──読むのか読まないのかと。

藤原 そう。でも、僕らってお互い“これ読みなよ”と勧めたりすることってあまりないんですよ。ただ、“僕は最近これが好きなんだ”ということははっきり伝えるというか。

  

いくらメンバーとはいえハードルが高い


──BUMP OF CHICKENらしいね(笑)。

藤原 で、それを読むか読まないかは……。

直井 “あなた次第”と。

一同 (笑)。

増川弘明 人に何かを勧めるのって、いくらメンバーとはいえハードルが高いんですよ。せっかく勧めるなら気に入ってもらいたいし。「3月のライオン」は以前から気になってたし、速効でハマりましたね。で、すぐにメンバー全員が読むようになって。

直井 羽海野先生はかなり前から僕らのライブに来てくださっていて。そのたびに挨拶させていただいていたし、4人とも当たり前のように「ハチミツとクローバー」(著:羽海野チカ)の大ファンでしたから。

自分のなかで
スタンダードな存在だったから


──「ファイター」は藤原くんの実像がそのまま描かれた歌だなと思った。

藤原 どんな作品とご一緒するときも必ずそうなんですけど、作品のストーリーとか世界観とか主人公の心境や心情に寄せていって、体よく形を整えて曲を書いてしまったら、それはそれでうまく機能しないと思っていて。先方もそういう曲を僕らに望んでないだろうし、そういうものは僕らの曲じゃないし、僕らの音じゃなくなるので。じゃあどうするのかと言ったら、やっぱりいつもどおり先方の作品が持っている熱量や情報と、自分たちが今までの活動で形成してきた熱量や情報が重なるところから表現していくしかなくて。

──そうすると自然と作品同士がリンクしていく。

藤原 そうそう。コラボレーションする先方の作品は絶対に好きになるし、絶対に共感するところがあるから。でも、お互いの作品は独立した世界を持っている。それも重要なんですね。ただ「友達の唄」(19thシングル)はちょっと特殊でした。僕の心のなかにいるのび太くんに向けて歌うという。不思議な体験をしましたね。それくらいのび太くんが自分のなかでスタンダードな存在だったから。小さい頃に「ドラえもん のび太と鉄人兵団」の原作を読んで、半壊状態の街の地下鉄にリルルがいて、振り返ったらのび太が立ってるというシーンが強烈に心に残っていて。それもあって「友達の唄」の曲作りは不思議な体験でしたね。

 

必然としか思えないコラボレーション


──「友達の唄」は2011年の楽曲ですけど、思えばそれ以降も濃密なコラボレーションでありタイアップが続いていて。それはバンドのマインドがオープンじゃないと絶対にできないことですよね。近年、次々と贅沢でありながら必然的としか思えないコラボレーションが続いているのはバンドが能動的に扉を開いてるからだと思うし。

直井 昔からやりたいことはやってるつもりではあるんです。でも、確かに近年は必然としか思えないコラボレーションがたくさん実現していて。でも、ここからはわからないですよ? 2年くらい何もないかもしれないし(笑)。

──まあ、そこはなんとも言えないよね。

直井 本当にわからないから。僕らに声をかけてもらえてる時点で光栄なことなんですけど。

そんなことない!(笑)


──ここからニュー・シングルの話を聞いていきたいんですけど、まず「Hello,world!」はTVアニメ「血界戦線」のオープニング・テーマのオファーがあってから書き始めたのですか?

藤原 そうです。

直井 あのとき「ファイター」も書いてたよね。

藤原 そう。「ファイター」と「パレード」を書いてるときにそのオファーをいただいたみたいな感じで。

──混乱したでしょ?(笑)

藤原 混乱しました(笑)。

直井 でも、こうして曲を書いてますからね。

──混乱したからここまで速いBPMになったのかな?(笑)

藤原 そんなことない!(笑)

直井 でも、その理由はかっこいいね(笑)。

藤原 今年に入ってからいざ曲を書き始めて……「コロニー」と「Hello,world!」のどちらを先に書き始めたかはちょっと覚えてないんですけど、その期間はすごく近くて。「Hello,world!」はいつもどおりスタジオに入って、どこから書いたのかな? たぶん言葉だったと思います。最初の4行を書きながら歌って。

──“扉開けば 捻れた昼の夜/昨日どうやって帰った 体だけが確か/おはよう これからまた迷子の続き/見慣れた知らない 景色の中で”の部分ですね。

藤原 その最初の4行は当時の僕そのものなんですけど(笑)。でも“これだ”と思ったらそこから先の方向性は定まるというか。これは、どの曲もそうなんですよね。だから、サビから書けるときもあるし。それが今回は頭の4行だったんですよね。で、曲を書いてるときはそんなにBPMが速いと思ってなかったんですけど、升くんがドラムを叩いてるのを見たら“ごめんな”って思う(笑)。

升 秀夫 かなり速いですね(笑)。

この言葉をどれくらいの速さで、
どういう感じで歌っていくのかというところで決まる

──BPMは優に200を超えてますよね。

 211かな。

直井 今までの最速はいくつだっけ?

 最速は「サザンクロス」(7thアルバム『RAY』収録曲)で216かな。でも、「Hello,world!」はリスナーとして聴いてるとそこまで速い印象はなくて。

──不思議とそうなんですよね。疾走感はあるなと思うけど、高速ナンバーという印象は受けない。

 うん。ドラムを叩いてるときは“速い!”と思うんですけどね。

藤原 曲のBPMというものは、この言葉をどれくらいの速さで、どういう感じで歌っていくのかというところで決まるんですね。それをどう判断したらいいのかというと、いちばんその言葉が気持ちよく入ってくる、メロディをいちばん気持ちよく体感できるということ。おそらくそこなんです。だから自動的に決まるし、その決定は強いもので。“さすがに速いな”とか逆に“もうちょっと速いほうがいいかな”って何度か話し合うこともあるんですけど、あんまり覆ることはないんですよね。(BPMが)動いても2、3くらいですね。

第1弾 第2弾>


リリース情報

2015.04.22 ON SALE
SINGLE「Hello,world! / コロニー」
トイズファクトリー
150326-CI-1833[初回限定盤/CD+DVD]¥1,389+税
[期間限定盤/CD+DVD]¥1,389+税(2015年4月〜6月の限定生産)
[通常盤/CD]¥1,000+税

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