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武道館、初紅白、そして別れ──。リトグリの泣いて、笑った2017年【ライブオトネタ】

夢を追いかける喜びを噛み締め、苦労も知った、2017年

“2017年、あなたにとってどんな一年でしたか?”

何気ないこのひと言に、返答が困るほど激動の一年を過ごしたであろうLittle Glee Monster。

初の日本武道館公演で幕開けた、2017年。

360度ぐるっと観客に囲まれたステージで歌う彼女たちは本当に輝いていた。夢のひとつを叶え、それを足がかりにもっと大きな夢に想いを馳せる。“リトグリと一緒にもっと夢を叶えていきたい”とあの場にいた誰もが心からそう思えた、素晴らしいライブだったと思う。

その後もイベントやツアーを行い、コンスタントに新曲も発表。同世代を中心に幅広い層に支持され、国民的音楽番組『紅白歌合戦』への切符を手に入れ、その努力が実った一年となった。

しかし、一方でメンバーの麻珠がグループから正式に離れることになってしまったのも2017年のこと。6人で描いてきた数々の未来は、これから5人で描いていかなくてはならない。

リトグリのハーモニーの美しさは個性が際立つからこそ映える

どうなってしまうのだろう? という、ガオラー(ファンの通称)の寂しさや不安を払拭したのは、やはりLittle Glee Monster自身だった。

『リトルグリーモンスター2017 秋 Let’s Grooooove!!!!! Monster』は、リトグリの原点であり、最大の武器である“歌”をとにかくまっすぐに届けるものだった。生バンドにこだわり、この場で、この一瞬にしか味わうことのできない空気や臨場感を楽しむ術を自身のパフォーマンスをもって知らしめていく。

まわりの人間を優しい気持ちに変える、アサヒの笑顔と歌。微笑む姿も、アハハと大きく口を開けて笑う顔も、観ているだけで心が満たされていく。温かい笑顔、温かい歌、アサヒしかこの温もりは生み出せない。

持ち前のリズム感とノリの良さで“Grooooove!!!!!”というツアーコンセプトが自然とにじみ出ていた、かれん。かわいらしい声質だと、軽く聴こえてしまいそうなシャウトも迫力満点で良いスパイスとなって響く。音楽を楽しむことにルールなんてない、自由に楽しむころをかれんが教えてくれる。

一見、クールに見えがちなMAYUはいちばんの情熱家。 “泣いていいよ” “頑張ろう“ “一緒にいるよ” “ほら、笑おう” ……などと、曲に込められたメッセージをちゃんと自分のものとして聴き手に投げる。MCでもおしゃべりなMAYUだが、それ以上に歌ではもっと聴き手に寄り添って親身になってくれている。MAYUは誰よりも熱い。

意志の強さが歌にも表れていたのが、manaka。“2020年、東京オリンピックで歌う”という具体的な夢は、みんなにLittle Glee Monsterの歌を届けたいというピュアな想いからなるもの。音楽に触れるこの喜びを伝えたい、聴いてくれた人を幸せにしたい……意志の強さがあるからこそ、どんな理想郷を歌おうときれいごとにならない。歌に深みと説得力を持たせるのがmanakaの役目。

メンバーそれぞれの声質や個性のあるリトグリにおいて、曲ごとにその世界観や主人公に気持ちを込めて様々な表情や感情を表現する芹奈。目で、耳で、つい追ってしまう。人を惹きつけ、いっそう夢中にさせる魅力を芹奈はもっている。

もがき、苦しみ。必死に自分の人生を走る5人の“歌”

5人それぞれの個性を出し切ることで、過去の自分たちを必死に越えようとしていたリトグリ。本編ラストの「明日へ」に入る前、manakaは「私たち5人で」とあえて強調した。ここまでライブを観た人ならわかるだろうが、彼女たち自身も少なからず抱えたであろう不安を取り除くべく、並々ならぬ決意で臨んだライブだったのだ。

夢を追いかけるからこそ、壁にぶつかることもあれば悩むこともある。諦めてしまったら楽なのかもしれない……でも、やっぱり追いかけたい。叶えたい。

生きていくなかで誰もが経験することを、彼女たちも同じように経験している。悩むし、怒るし、笑うし、泣くことだってきっとある。5人分の人生が歌に乗っているからこそ、ライブを観るたびにこんなにも感情揺さぶられるのだろう。“歌うことは生きること”、Little Glee Monsterは今日も歩み続ける。

TEXT BY ジャガー
PHOTOGRAPHY BY Yusuke Sato


Little Glee Monster
リトルグリーモンスター2017 秋 Let’s Grooooove!!!!! Monster
2017年11月19日@東京国際フォーラム ホールA

SETLIST

01.Opening
02.Girls be Free!
03.Go My Way!
04.人生は一度きり
05.Don’t Worry Be Happy
06.I Wanna Be Like You
07.Feel Me
08.ダイヤモンド
09.きっと大丈夫
10.放課後ハイファイブ
11.青春フォトグラフ
12.だから、ひとりじゃない
13.幸せのかけら
14.アカペラメドレー
15.私らしく生きてみたい
16.HARMONY
17.好きだ。
18.SAY!!!
19.明日へ
[ENCORE]
01.OVER
02.ヒカルカケラ
03.Ending


リリース情報

2018.01.17 ON SALE
ALBUM『juice』
Sony Music Records