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“ノイタミナ”8年前の名作がいま刺さるのには理由がある! 再放送で注目、アニメ『つり球』が与えてくれる癒しとは?

知らない人と話すのは怖い。失敗して笑われたら恥ずかしい。家族だからこそ言えない本音、ぶつけてしまう苛立ち。そんな青春時代のモヤモヤを抱えた4人の男子高校生たちの成長を、瑞々しく描いた王道青春SFファンタジー。2012年4月にフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送されていたTVアニメ『つり球』が、8年ぶりに再放送されている。

なぜいま『つり球』? どんな作品だったっけ……? そんな方のために、本作の魅力といまこそ観るべき理由をご紹介。先の見えない不安や寂しさで枯れそうな心には、やさしさと潤いをくれるアニメ『つり球』が必要だ。

文 / 実川瑞穂


◆“友情と家族”、繊細な青春の2大テーマをふんわりポジティブに描くこだわり
湘南・江の島を舞台に、釣りの醍醐味、オリジナルアニメの醍醐味、そして青春アニメの醍醐味をぎっしり詰めこんだ本作。監督の中村健治氏は放送当時のインタビューで、「観ている人が幸せになれるような作品を作りたかった」と語っていた。その言葉通り、大人でも子どもでも楽しめるハートフルな作品だ。

なかでも、青春真っただ中の不器用な主人公たちを“やさしく見守る存在”として、魅力的な大人が丁寧に描かれているのが、本作の大きなポイント。だからこそ、すっかり大人の筆者が観ても「こんな青春が送りたかった」というノスタルジーで終わるのではなく、「こんな素敵な大人になりたい」と前向きな気持ちになれる。