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M!LK 初の無観客配信ライブ。会場全体をフルに活用し、変幻自在の個性を存分に届けた一夜を振り返る。

可愛いけどカッコよくもあるし、やんちゃのようで頼もしくもあり、クールで熱い。M!LKが6月27日(土)に都内某所で行った無観客配信ライブ「M!LK ONLINE CHU!?」は、何色にも染まることができる変幻自在のユニットというグループのコンセプトを体現したようなライブとなっていた。

M!LK WHAT's IN? tokyoレポート俳優としても活躍する佐野勇斗を擁するボーカルダンスユニットのM!LKは、今年2月に5人体制となり、3月には新体制としては初となる通算3枚目のアルバム『Juvenilizm-青春主義-』をリリースした。4月からは全国6ヵ所7公演に渡るZeppツアー「M!LK SPRING LIVE TOUR 2020 Juvenilizm」が控えていたが、新型コロナウィルス感染拡大防止に伴い、全公演の中止が決定。M!LKとしてのライブは、豊洲PITで行われた7人体制でのラストライブ「7人7色~Winding Road~」以来、実に5ヵ月ぶり、5人では初となるライブだった。

M!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートオープニングナンバーはハードなエレクトロにレアレンジされたダンスナンバー「Over The Storm」。<ついてこい ハジマリは此処から>という歌詞の通りに、メンバーは会場の入り口ドアを開けて颯爽と登場し、クールな表情を湛えながらメインステージへと向い、シャツがはだけるくらいキレキレの激しいダンスと華麗なフォーメーションを見せた。いきなり冒頭からこれまでに見たことのないセクシーな表現に驚かされた。特に佐野が歌う<ついてこい>というフレーズに胸を鷲づかみにされた人も少なくないだろう。続く、「It’s only LOVE」では、直前に収録されたそれぞれのソロカットから色気がダダ漏れになりつつ、5人が揃って歌い踊る生中継へと転換。初ツアーでお披露目を予定していた幻の新曲で、急遽、配信リリースされたラテンナンバー「Amore〜僕は君に愛を叫ぶ〜」では、山中が真っ赤な薔薇を手にした情熱のマタドールになったかと思えば、メンバーはうちわを持ってお祭り騒ぎで盛り上げ、ラップも披露するなど、クールなキメ顔とキュートな笑顔のギャップで魅了。スペシャルゲストのコウメ太夫によるネタを挟み、和装に早着替えした「サラブレッド御曹司CITY BOY」の和楽器アレンジバージョンでは、扇子や和傘を使ったきらびやかなステージを繰り広げたあと、ラウンジから全力で走って、メインステージへと移動。最初のMCでは、直前に金髪にしたというリーダーの吉田が「始まりましたね、M!LK初の有料配信ライブー! いろいろいきなりでびっくりしたと思いますが、僕たちがM!LKです。よろしくお願いします」とあいさつ。無観客ながらもお馴染みの自己紹介も行い、それぞれの自粛期間中の過ごし方をテーマにした等身大のトークで和ませた。

M!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポート曽野による「今日はいろいろなM!LKを楽しんで欲しいなと思います。ここからは雰囲気を変えて、いつもと違う僕たちを見てください」という言葉を皮切りにユニットコーナーへと突入。私服のようなカジュアルな衣装に着替えた山中と吉田は、ハートウォーミングなバラード「晴れのち曇り時々虹」を椅子に座ったまま歌唱。歌い出しを担当することも多いくらい安定感のある優しく繊細な歌声の山中と、エモーショナルをそのまま声にぶつける強さのある吉田の二人は向き合い、目を合わせながら、見事なハーモニーをフロアに響かせた。二人が歌い終えるとカメラはメインステージから、VIPルームへと切り替わり、佐野、曽野、塩﨑の3人でパーティーチューン「We’re Here!!!」をチャーミングにパフォーマンス。風船ではしゃいだり、ハートマークを作ったりと、遊び心たっぷりに表現した。続いてメンバーは、本来は立ち見の観客でいっぱいになるフロアへと移動。佐野が画面越しに「皆さん、一緒に」と呼びかけた「TOUCH THE SUN」では、円形で5人が向き合った形で踊り、歌とダンスに高い熱量を込めた「かすかに、君だった。」の吉田のソロパートでメンバーがポケットに忍ばせていた金テープをまき散らすと、吉田が「多すぎだろ!」と笑いながらつっこむシーンもあった。

M!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートTwitterに寄せられたファンからのたくさんのコメントを見ながらのMVを挟み「DEAR LIFE」は、楽屋からメンバーによる手持ちカメラにチェンジ。生着替え中の吉田が間違って過去の衣装を着て出てくるというボケもありながら、実に賑やかにお茶目に届けた。全員の着替えが終わり、メインステージへと戻った5人は右手を掲げて「Don’t think Jump!」を高らかと歌い上げ、本編のラストとして、6月3日に配信されたリフレッシュソング「Banzai」を初披露。フル尺で32秒という短い曲を歌い終えたと思いきや、曽野が「まだまだいくぞ!」と叫ぶと2度目の「Banzai」へ。全員で終わりの挨拶をしようとすると3回目がスタート。今度こそ本当に「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを伝え、全員でステージを降りようとしたころで、またまた「Banzai」が鳴りはじめ、曽野は「終われねーよ!」と絶叫。合計4度。繰り返すたびにテンションとパッションは増していき、大騒ぎと熱狂の中で締めくくられた。

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アンコールでは“シネマティックアルバム”をコンセプトにした最新アルバムのリード曲で、これからもこの5人で新たな道を進んでいくんだという決意を込めた「Winding Road」を熱唱。歌い終えた吉田は「感動的でしたね」と振り返り、「なくなってから初めて気づいたのは、これまで当たり前だと思っていたステージがあることや応援してくれるみんながいることのありがたさでした。全てが当たり前じゃなくて素晴らしいことなんだなって感じる期間でしたし、今回、リモートという新しい形でライブができたことが本当に嬉しく思います」とコメント。続けて、塩﨑は「今日、さらにみなさんに会いたいなと思いました。また早く皆さんに会いたいと思いますので、皆さんも元気でいて、また僕たちに会える日を楽しみにしていてください」と呼びかけた。佐野も「二人が言ったように、改めて、僕らが普通に感じていたライブができないとなると、こんなにも寂しくて、不安もあるんだなってことに気づきました。またいつか面と向かって会える日が来ることを願って頑張っていきます」と再会を約束。再び吉田が「これからもみなさんの心に届くようなパフォーマンスをしたいなと思います。楽しくわちゃわちゃ、元気に前を向きながらね、みんなが僕たちに引っ張ってもらいたいって思えるようなグループになりたいと思っているので、これからも5人のM!LKをお願いします!」と意気込みを語り、大きく手を振りながらステージを後にした。メインステージ、客席フロア、VIPルーム、ラウンジ、バーカウンター、コインロッカー、楽屋や通路など、普段のライブでは使えない場所を最大限に活用しながら、硬軟おりまぜた、まさに変幻自在の表情で画面越しのファンを楽しませた配信ライブであった。

M!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートM!LK WHAT's IN? tokyoレポートなお、M!LKはこの日のアンコールで、夏をテーマにした第2弾の配信ライブを8月2日(日)に開催することを発表した。また、この日の模様は7月4日(土)23:59までアーカイブで視聴することができる。

文 / 永堀アツオ 撮影 / 笹森健一、小坂茂雄