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福原 遥  彼女の最新の声に癒やされる。 “自分にとって大切な人への思い”を届けたオーガニックなバラードについて訊く

2019年8月にデビューシングル「未完成な光たち」で歌手活動を本格的にスタートさせた福原 遥が、MVでのクールなダンスが話題となった前作「透明クリア」からわずか3ヵ月という短いタームで通算3枚目のシングル「風に吹かれて」をリリースした。
表題曲は彼女が声優としても参加した人気TVアニメ『かぐや様は告らせたい?』の第2期ED主題歌に起用されたオーガニックなラブバラードとなっている。これまでに「誰かの背中を押せる曲を歌いたい」と言ってきた彼女にとって、初のラブソングとなる本作にどんなアプローチでのぞんだのか。歌手として、自身の言葉を発することに対して思い悩む姿を見せたドキュメント番組『情熱大陸』の感想、そして、自粛期間中の過ごし方からインタビューを始めた。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 荻原大志


◆仕事が楽しいってことを再確認しまたし、楽しもうとも思いました
福原 遥 WHAT's IN? tokyoインタビューーー 3月にドキュメント番組『情熱大陸』がオンエアされました。ご自身では見ましたか?

見ました。恥ずかしかったです。やっぱり自分でもわかってたけど、改めて、私は自分の気持ちを言葉にすることがすごい苦手なんだなって感じて。でも、この仕事は自分の口から発することがすごく多いと思うので、直したいというか、ちゃんと自分の意見や思いを言えるようになりたいなって思いました。そのためには、いろんな人の話を聞いたりとか、学んでいくしかないなと思いましたね。

ーー 同月には2ndシングル「透明クリア」のリリースイベントが東名阪で予定されていたのですが、コロナの影響で全て中止になってしまいました。

ファンイベントもあったので、すごく残念だなって思って。でも、だからこそ、「透明クリア」をもっと練習して、皆さんにまた見せられる機会ができるように、それを楽しみにがんばらなくちゃなと思いました。

◆料理を作ったり、映画やドラマをいっぱい見たり、自分でやりたいことをしてました
ーー ちなみに自粛期間はどう過ごしてました?

何にも予定を決めないとだらけちゃうタイプなので、自分でタイムスケジュールを決めてました。<朝、ランニングと筋トレ>みたいなスケジュールを自分で書いて、それ通りに過ごせるように、予定を立てながらやってました。あとは、料理を作ったり、映画やドラマをいっぱい見たり、自分でやりたいことをしてました。これまでは吸収する時間というのを自分の中であまり作ってなかったので、私にとっては、すごくいい時間でしたね。もっとこれを極めたいとか、今までやりたいと思っていたけどできなかったこととか。自分を見つめ直せた期間だなとも感じていて。今まで、こんなにがっつりした休みはなかったので、新鮮でしたし、おうち時間も楽しめたなって思います。

ーー 先程の『情熱大陸』のお話とも重なるかと思いますが、この期間に自分を見つめ直して、何か発見はありましたか。

やっぱりお仕事が好きなんだなっていうことに気づきましたね。仕事が楽しいってことを再確認しまたし、楽しもうとも思いました。それは、心境的にちょっとゆったりできたことが大きいかな。あと、家族との時間はやっぱり楽しいなって思いましたね。今まで、あんまりみんなで食卓を囲むことができてなかったんですよ。そういう時間も楽しかったですし、自分にとっては、家族との時間は大切だなと思ったりしましたね。

◆自分のことは知ってたつもりだけど、「あ、こういうところがあるんだ」って気づけた部分も多くて
福原 遥 WHAT's IN? tokyoインタビューーー 「自分のことを話すことがあまり得意じゃない」という悩みは?

最近は大丈夫になってきました。前よりは殻に閉じこもらなくなった気がしますね。それも、おうち時間が多いことと関係してて。ずっと素の自分の時間が続いていたので、自分のことは知ってたつもりだけど、「あ、こういうところがあるんだ」って気づけた部分も多くて。例えば、私って、こんなにテンション高いんだとか(笑)。そのままをさらけ出せたらいいなっていう変化はちょっとあったかもしれないです。

ーー 福原さんはどんな時にテンションがあがるんですか。

何をしてる時とかじゃないんですよね。普通に会話してる時とか。家族みんなで冗談を言い合って、なんか急に踊り出したりとかして(笑)。自分がどう見えてるかわからないですけど、あんまり人見知りせず、グイグイ行けたらいいなと思います。

ーー (笑)とても前向きな姿勢でいるんですね、今。そして、前作から3ヵ月という短いスパンでニューシングル「風に吹かれて」がリリースされました。表題曲はアニメ『かぐや様は告らせたい?』の第2期ED主題歌になってます。

胸キュンの可愛いらしいアニメのことは知っていて。原作も読んでいましたし、本当に嬉しかったです。この曲も、キュンキュンするような歌詞も入っていて。今までに恋愛ソングを歌うことがあまりなかったので、「あ、歌えるんだ」って嬉しかったし、いつか歌ってみたいなと思っていたので楽しみにしてました。

ーー 福原 遥、初のラブソング!?

恋愛ソングとして聴いてもらってもいいし、友達とか家族とかでもいいですし。とにかく、自分にとって大切な人を思い浮かべるような、この人がいるから自分がいるんだなって思えるような歌詞ですね。

ーー 作詞・作曲はJUJU「やさしさで溢れるように」などを手がけた小倉しんこうさんです。最初に楽曲を受け取った時はどう感じました?

洗浄されるなというか、癒されるな〜という感じでした。心を落ち着かせたい時に聴きたいな、寝れそうな曲だなと思いました(笑)。

◆周りが支えてくれてるから強くなれるんだ、感謝しないとなって思いましたね。心が温まる曲です
福原 遥 WHAT's IN? tokyoインタビューーー サビに向かうについて気持ちが熱くなります。

ほんとですか! やったー! 嬉しい。あったまりますよね。アニメのエンディングの映像でも扉が開くところで使われているんですよね。私、『かぐや様』のエンディング映像がめちゃくちゃ好きで、繰り返し見ちゃってるくらい素敵なんですよね。最初は暗い部屋から始まって、扉がパッと開いて仲間がいるっていう。歌詞ともすごい合っているので、あの映像を見た時、すごく感激しました。

ーー 歌詞には「あなたが好きだ」という告白もあります。

そうですね。キュンキュンしますよね。甘酸っぱいなと思いました。こんな人いたらいいよね、素敵だよねって思いながら聞いてましたね。でも、自分としては、やっぱり、家族だったり、友達だったりが思い浮かんで。周りが支えてくれてるから強くなれるんだ、感謝しないとなって思いましたね。心が温まる曲です。

ーー かぐやの視点ですかね?

そこまでアニメに寄せずには歌ってたんですけど、声優として、子安つばめ役で出させていただいて。アフレコの後にこの曲のレコーディングをしたので、かぐや様チームの雰囲気を味わえたのはよかったなって思いました。

ーー どんな雰囲気でした?

キャストの皆さんとは2〜3回しか会ってないので、仲良くなれそうだな〜っていう段階で終わりましたけど(笑)、とにかくキュンキュンしてたので、このトキメキは素敵だなと思ってやってましたね。最初にエンディングって言っていただいた時は、かぐや様のアニメはすごくコミカルでテンポ良いので、元気で明るめな感じの曲が合わさるんだろうなと思っていたら、全然違って。しかも、エンディングの映像を見た瞬間に、うわ、これは感動だ、と感じたので、大切な人を思って歌おうと思ってましたね。

◆落ち込みそうな時や自信がない時に言葉をかけてくれる友達だったり、辛い時に隣にいてくれるだけで心強かった家族に対して、「ありがとう」って
ーー 大切な人に対するどんな気持ちでしょうか。

一番は感謝ですよね。落ち込みそうな時や自信がない時に言葉をかけてくれる友達だったり、辛い時に隣にいてくれるだけで心強かった家族に対して、「ありがとう」って思いながら歌ってました。<あなたが好きだ>のところは、伝えるんだ! という思いで歌ってたんですけど、全体的に過去を思い出しながら歌ってる感じにしたかったんです。大切な人に向かって、「私たち、昔はこうだったよね。でも、あなたがいてくれたから強くなれたんだよ」って、優しく語りかけてるような気持ちで歌いましたね。

ーー あなたがくれた<強さ>がポイントになってますよね。

はい。でも、<強さ>の中にもいろんなものが入ってるだろうなって思います。あなたがいたから成長できたんだよとか、前に進めたんだよとか、そういう意味、全部を含んで伝わってくる言葉だなって思いました。

ーー 対象が<あなた>になったり、<君>になったりしてますよね。

これはディレクターさんに聞いたんですけど、小倉さんは本当は直そうとしていたらしいんですね。でも、アニメを見て、かぐやさまと会長の距離感にリンクするかなって思ったらしくて。君は親しいけど、あなたはちょっと近くしくない感じ。ただ、その話を聞いたのはレコーディングの後だったので、私は知らずに歌ってました。

◆私と一緒に旅をしているような、楽しんでもらえるようなのがいいなと思って
福原 遥 WHAT's IN? tokyoインタビューーー (笑)MVの撮影はどうでした?

楽しかったです。楽し過ぎましたね。過去と現在みたいな、昔の楽しい思い出がよみがえってくるような歌だなと思っていたので、私と一緒に旅をしているような、楽しんでもらえるようなのがいいなと思って。皆さんと話し合いながらやってましたね。

ーー 花火、ドライブのシーンもありました。

花火はめちゃめちゃ楽しかったです。撮影の一番最後だったので、スタッフの皆さんとギャーギャー言いながら、走り回ったりして。本当にめちゃくちゃ素で楽しんでました(笑)。ドライブもやりたいって言ったら、カッコいい車を用意してくださって。めちゃガチガチに緊張しながら運転しました。あまりに素過ぎるので、ちょっと恥ずかしい部分もあったんですけど、楽しい思い出のアルバムみたいになったなって思います。

ーー バキバキに踊っていた「透明クリア」とのギャップがすごいですよね。ただ、カップリングには、「透明クリア」の継父にあるフューチャーベース「ハンドメイドセカイ」が収録されています。

楽しかったですね。最後の<小さなカケラが/空中に溶けてく>のメロディだけが優しくて。私、ここが好きでした。なんか、徐々に思いが込み上げていくというか。歌っていても、すごく気持ちいいし、前向きになれるなって思いながら。タイトル通り、自分の世界に入りながら歌えたなって思いますね。

◆ファンの人と一緒に曲を楽しむことが、こんなに楽しいんだなって実感
福原 遥 WHAT's IN? tokyoインタビューーー 歌詞はどう捉えました?

1stシングル「未完成な光たち」と思いは一緒だなって思います。挑戦しようって思ったり、自分自身で戦おうって思った時に、ちょっと勇気が出なかったりする。これでいいのかな、私大丈夫かなって不安に思った時に聞くと、私自身も励まされるというか。自分の世界をそのまま出していけばいいんだ、自分の世界を作って、どんどん前に進んでいけばいいんだ! って勇気が出る曲だなって思いました。

ーー 今、現在は自分を信じて前に進めてる実感があります?

うん、ありますね。でも、まだ未完成だなって思います。私は昔から、はっきりとした夢や目標が見えていて。そこにいくまでには、まだ足りないものもいっぱいあるんですけど、目指すものは明確なんですね、ずっと。

ーー その目指すもの、光というのは?

やっぱり、自分だけのものを、自分にしかできない表現で、人の心を動かせるような作品をもっともっと作っていきたいなと思っていて。だから、いろんな作品に出て、みなさんにとにかく笑顔を届けられてたらいいなって思ってます。自分が今までもらってきた側だったので、今度は届ける側になりたい。歌手としては、去年、やったリリイベがすごい楽しくて。ファンの人と一緒に曲を楽しむことが、こんなに楽しいんだなって実感したので、いつか大きなステージでライブをしたいなっていうのが私の夢ですね。

◆どちらの曲にも違う、でもつながっているメッセージが込められている
ーー ありがとうございます。最後に本作を心待ちにしていたファンの皆さんにメッセージをお願いします。

まず、無事にリリースできてよかったです。「風に吹かれて」は大切な仲間や家族、それに恋人がいるから今の自分があるんだな、一人じゃない、みんながいるから楽しめてるんだって温まる曲になってます。そして、「ハンドメイドセカイ」は、支えてくれる人がいるからこそ頑張ろう、何も恐れず、自分の行きたい道を真っ直ぐに進もうっていう勇気が出る曲だと思ってます。どちらの曲にも違う、でもつながっているメッセージが込められているので、どっちも聴いていただいて、ぜひ自分の好きなものや、目指してるものに、楽しみながら向かって行って欲しいなと思います。



福原 遥  彼女の最新の声に癒やされる。 “自分にとって大切な人への思い”を届けたオーガニックなバラードについて訊くは、WHAT's IN? tokyoへ。