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TEAM SHACHI “すべてがプラスにつながる”初の無観客生配信ライブ。並々ならぬ熱量を感じた一夜を振り返る。

チームしゃちほこから2018年10月に改名した名古屋初の4人組女性ユニット“TEAM SHACI(シャチ)”が7月28日(火)に初の無観客生配信ライブ『TEAM SHACHI TOUR 2020〜異空間〜:Spectacle Streaming Show “ZERO”』を開催し、TEAM SHACHI Official YouTubeアカウント、スペースシャワーTV公式LINE LIVE、スペシャアプリの合計で約4万6千人が同時視聴した。

TEAM SHACHI は2月15日から4月26日にかけて、の全10箇所14公演にわたる全国ツアー『TEAM SHACHI TOUR 2020〜異空間〜』を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため11公演が延期。その後の振替公演や渋谷公会堂で予定されていた無観客配信ライブも中止となっていた。この日のライブは多くの会場で公演が中止になってしまった『TEAM SHACHI TOUR 2020〜異空間〜』の集大成と位置付けられており、“ZERO”というサブタイトルがついているように、「再びここから歩き始めるんだ」という意志が感じられるワンマンライブとなっていた。

TEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポート予定時刻から10分押しで円陣を組むメンバーが画面に映し出され、カメラはそのままステージに上がっていく4人の背中を追いかけた。海洋生物の頂点に君臨するシャチの特徴を解説したオープニングVTRに続き、<前しか見ない><絶対に間違えない><どこまでも連れていく>という力強いメッセージを込めた新曲「SURVIVOR SUVIVOR」でライブをスタートさせた。ほの暗い灯の中、大雨が降っているような映像が流された紗幕越しのパフォーマンスを終えると、坂本遥奈が「今日は最高の1日にしましょう!」と叫び、女性6人編成のブラス民と、ドラムのTatsuya(Crossfaith)、ギターのmasasucks(FULLSCRATCH / the HIATUSほか)、ベース兼バンドマスターのMIYAという強力な3ピースのバンドメンバーが姿を見せた。<何度でも夢を見よう>と呼びかけるポップロック「DREAMER」、メンバー作詞による他己紹介ヒップホップ「Hello,TEAM SHACHI」、秋本帆華が作詞に参加したスカコア「ROSE FIGHTER」とTEAM SHACHIとしてのデビューミニアルバム『TEAM SHACHI』収録曲をポップにラウドに披露。ギターソロを挟み、大黒柚姫が画面に向かって「みんな、愛してるよ」と呼びかけ、フレンズ提供のガールズラップ「わたしフィーバー」ではブラス民も一緒にクラップやダンスをしながら楽しく弾け、大黒がTEAM SHACHIのライブを想定してストーリーを描いた「You!」ではチャット欄に温泉マークが乱立。秋本と咲良菜緒の「Hello」というあいさつから始まる「よろしく人類」ではメンバーがそれぞれ名古屋グランパスエイト、中日ドラゴンズ、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのユニフォームを身につけ、地元の名古屋に向けてエールを送った。

TEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポートTEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポートTEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポートTEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポートTEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポート賑やかなムードから一転。「カラカラ」では大黒がピアノの弾き語りに挑戦。大黒の伴奏だけで切実な思いを歌いあげ、川谷絵音提供の「シャンプーハット」は様々な色と大きさの水玉が並ぶスクリーンの前でクールに表現。改名後、初の全国ツアーのオープニングナンバーだった「かなた」では場内にシャボン玉が舞い、「Rocket Queen」ではこの1曲だけのためにスペシャルゲストとしてMCU(KICK THE CAN CREW)が登場。大黒のハイトーンが炸裂する中で5人でロックマンポーズを決めた。ここで、簡単な自己紹介をした後で、さらなるスペシャルゲストとしてヒダカトオル(THE STARBEMS / ex-BEAT CRUSADERS)がステージに上がると、「TEAM SHACHIの4人が日本を元気づけてます」とコメント。スタンドマイクを使った日高による「Rock Away」では坂本のソロダンスもフィーチャーされ、高橋優が提供したフォークナンバー「なくしもの」では日高はアコギを弾き、咲良はビブラートを効かせた歌声で熱唱し、視聴者の涙を誘った。サイリウムのような小さなライトが光っていた客席を使ってパフォーマンスした「BURNING FESTIVAL」、スキャットとスラップベースが交錯した歌謡ロック「こだま」、メンバーとブラス民が揃ってヘドヴァンを繰り広げた「ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL」を経て、本格的なMCがないまま、ライブは後半戦に突入した。

TEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポート坂本のダンスとプロジェクションマッピングが融合したブリッジから、書道のような筆文字による歌詞が背面のスクリーンから飛び出してカメラに映し出された「We Are…」と配信ならではの映像エフェクトを盛り込んだ演出が続き、三味線や鼓、琴などのサウンドで和アレンジされた「Cherie!」では、咲良がメンバーの力を借り、最新技術とは正反対のアナログなやり方でマイケル・ジャクソンの斜め立ちを表現。坂本が作詞に参加した「グラブジャムン」はメンバーがカメラを手にし、生中継らしい臨場感を醸し出した。

TEAM SHACHI WHAT's IN? tokyoレポート激しいドラミングから始まったロックナンバー「眠れナイNIGHT!」ではエレキギターの速弾きとダンスが完全にシンクロし、本ツアーで披露してきた新曲のラウドポップ「AWAKE」ではアグレッシヴな歌だけではなくダンスでも魅せ、咲良が「声出せ!」と煽ったブルエン提供のギターロック「START」ではメンバーが拳を高く掲げ、ライブの鉄板曲「抱きしめてアンセム」での大黒のドスの効いた歌声で熱量はマックスに。最後はブギーファンクな新曲「MAMA」を初披露すると、ステージには大量のスモークが焚かれ、メンバーの姿はいつの間にか消えていた。

アンコールでは4つのお知らせの後、坂本が初の無観客ライブについて「どんな気持ちになるんだろうって楽しみだったんですけど、画面を通してみんなが見てるっていうだけでめちゃくちゃ気持ちが高まって。みんなからの応援の気持ちとすごいパワーを感じました」と感謝の気持ちを述べた。同じくファンやスタッフの支えに改めて感謝の気持ちを伝えた咲良は、画面越しのファンに目を合わせながら、「スリルも心配もあったけど、楽しかったです。全部がプラスにつながるライブになったと思います」と思いを述べた。続けて、大黒は「一番みんなで叶えたい夢は、武道館公演を満員にすることです。今なら、もう一度、武道館に挑戦したいって言える。いろんな夢の景色を見ていけたらなと思います」と、自身3度目となる武道館に向けた決意を語った。そして、秋本が「メンバーの言葉を聞いて、こんな状況でも笑っちゃうくらい頼もしいんですよ。スーパータフなんです、私たち。ぜひ、私たちにこれからもついてきてくれると嬉しいです。これから先もずっとTEAM SACHIを愛していただけると嬉しいです」と笑顔で語りかけ、最後にツアー用に「ライブの最後に一体感をみんなで味わいたいという思いで作った」という新曲「Today」を高らかに歌い上げ、秋本の「いつか世の中が元に戻ったら客席いっぱいのタフ民(ファンの総称)とこの曲を完成させることを願っています。またライブ会場で会いましょう。未来はきっと明るいですからね」という言葉とともに、約2時間30分に及んだ異空間のスペクタルショーは大団円を迎えた。