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終わりのない悪夢の体験『ネバーエンディングナイトメア』残酷で不条理な世界の解釈は……

強迫性障害と鬱病で苦しんだ経験を持つMatt Gilgenbach氏が、自身の体験を元にして制作したというホラーアドベンチャーゲーム『ネバーエンディングナイトメア』。2014年9月にSteam®、Ouyaで配信が始まりました。その後PlayStation®4、PlayStation®Vitaに移植され、2020年7月にNintendo Switch™版が配信開始。センセーショナルな開発理由が話題となった本作ですが、独特のタッチで描かれた美術も他のホラーゲームには見られない際立った特徴があります。それらは実際にどんな体験をプレイヤーにもたらすのでしょうか。本稿ではその内容に迫ります。まずはトレーラームービーを見て、延々と続く悪夢の恐ろしさを味わってみてください。そうそう、精神的な恐怖を増幅させて楽しむためにもヘッドフォンをつけてのプレイがおすすめです。



文 / 内藤ハサミ


◆延々と繰り返される悪夢のなかをさまよう
小さい女の子をナイフで刺し殺す悪夢を見て、飛び起きる主人公のトーマス。ベッドから降り、裸足にパジャマという姿で歩き出します。アメリカの絵本作家エドワード・ゴーリーに影響を受けているという画風は、鉛筆やボールペンでガリガリと描いたようなモノトーンの画面を見せます。おどろおどろしさはないものの、執拗に暗闇を塗りつぶしたようなタッチは見る者の不安を掻き立てます。