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何気なく見ているアニメの背景画、その裏に秘められた不断の努力の話─“コンセプトデザイン”の匠・岡田有章インタビュー

アニメ-ション制作には多くのスタッフが関わっている。皆さんがよく知っている役割としては、監督、脚本、キャラクターデザイン、メカニックデザイン等があるだろう。そんな役割の中で、40年間、美術やコンセプトデザインを手がけてきたクリエイターがいる。『Gのレコンギスタ』、『さよならの朝に約束の花をかざろう』、『クロムクロ』などのアニメーション作品で美術、コンセプトデザインを手がけた岡田有章(おかだともあき)だ。

その岡田が40年の間に描きためた設定やデザインをまとめた書籍『クリエイターズノート 岡田有章デザイン集』が発売された。今回はその書籍の中身に触れつつ、岡田がどのような仕事をしていたのかについて迫った。アニメの仕事は、恐らく多くの人が「自分の好きな絵が描けて楽しそうな仕事」というイメージを持つのではないだろうか? だが現実は違う。岡田は毎回異なる監督やスタッフから「いったいどんなイメージでその作品を作ろうとしているのか」を探り、その答えに近付くために絵を描いていたのだ。我々がぼんやりとイメージするアニメーション制作の裏側と、岡田が語る実際のアニメーション制作の裏側がいかに異なっていたか、きっとこの書籍は、アナタのアニメーション作品の見方を変える一石になるだろう。

取材・文 / カトウカズヒロ


◆コンセプトデザインという仕事について
ーー 岡田さんはこれまでに美術監督、メカニックデザイン、コンセプトデザインといった様々な肩書きにてお仕事をされていますが、まずは岡田さんの肩書きと言いますか、役割について教えてください。