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時代背景とウソに翻弄される『明治活劇ハイカラ流星組』日常が180度変わる大展開の快感

時は明治、帝都には人々の恨み辛みを晴らす集団がいた。彼らは“流星組”と呼ばれ、神社にある絵馬掛に頼みごとを書いておくと悪事を世間に公表したり、場合によっては殺しすら行っていたらしい……。主人公は父の死の真相を知るために、この流星組(以下、過去の流星組)と深く関わっていくことになります。甘い恋愛だけじゃなく、ときには現実的で複雑な人間関係、真実に近づくにつれてシリアスになってゆくストーリーも楽しめる『明治活劇ハイカラ流星組-成敗しませう、世直し稼業-』(以下、『ハイカラ流星組』)について紹介します。



文 / みかそ


◆個性派揃いの仲間たちが起こす危険な化学反応
主人公”芳川 けい(名前変更可能)”は病弱な母親と長屋で暮らしており、米問屋で働きながら母親を支える日々を過ごしていました。そんな主人公の元に一着の洋服が届くことによって物語は始まります。差出人は不明。しかしそこには”これを着て今度の采緑館の夜会に参加されたし”と書かれた手紙が添えられていました。迷った末に差出人の意図を知るため洋服を身に纏い夜会に参加すると、背後から謎の男に「……お前の父の死の真相を知りたくないか?」と声を掛けられます。振り返って確認しても、すでに声を掛けてきた人物は見当たりませんでした。長屋に戻って事故死と聞いていた父の死について母親を問い詰めますが、会話中に母親が体調を崩したため詳しく聞くことができませんでした。