
文 / カタカメーン
◆マイク必須だがスマートフォンで代用可能
長くなるが、まずリポートするまえに筆者とクイーンとの距離感を正直に述べておく。この記事を執筆した筆者は1975年、最大のヒット曲『Bohemian Rhapsody』が発売された年に生を受けた45歳。物心がついた頃の音楽シーンはヒップホップの台頭を感じつつ、グランジやオルタナティヴ、ブリットポップのバンドが人気を博していた。ディスコからヒップホップへ、巨大なホールからライブハウスへ、クラシカルなアプローチからパンク的なアプローチへ。そんな渦中に多感な年齢を過ごした筆者にとってクイーンは長年、最もイケていないバンドのひとつとして存在している。