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SixTONES ロック、ダンス、ポップス、EDM、R&B...自分たちの感性で独自ブレンドの音楽を作り上げた『1ST』というアルバム

2020年4月にスタートしたテレビアニメ『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』のOPテーマを最初に聴いたときの衝撃が忘れられない。スリリングでエモーショナルなストリングスと、その熱を冷ますかのようなウィスパーボイスから始まる、ハードでエッジーなダンスロック。情熱的な激しさとクールな無機質さが渾然一体となったダイナミックな歌とトラックに惹き込まれ、一瞬でファンになってしまった。しかも、第1話では、「アニメと楽曲の世界観の融合を先入観なくファンに観てもらいたい」との思いから、放送時にはオープニング・テーマの楽曲タイトルやアーティストのクレジットが明かされず、のちに、SixTONES(ストーンズ)の新曲「NAVIGATOR」であることを知り、再び驚かされた。ジュニア時代から応援してきたファンは声を聴けばすぐにわかるだろうが、ルックスやダンス、ミュージックビデオを観る前の段階では、ジャニーズ事務所からデビューしたばかりの新人グループだとは想像していなかったのだ。

SixTONESはジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人によって、2015年5月に結成された。ジュニア時代の2018年にはジャニーズグループ初となるYouTubeチャンネルと公式Instagramを開設。“ジャニーズをデジタルに放つ新世代”とて活躍し、2020年1月にはYOSHIKI(X JAPAN)プロデュースのロックバラード「Imitation Rain」を1stシングルとしてリリースし、CDデビューを果たした。同時デビューしたSnow Manがジャニーズらしい、爽やかなアイドルグループだとすれば、SixTONESは自らが進む新しい道を切り開いてきた、オルタナティヴな異端児集団という印象が強い。ジュニア時代最後のステージとなった横浜アリーナのライブでは先輩のカバーが12曲あったが、KAT-TUNのロックナンバーが6曲、山下智久の先鋭的なハウスが2曲、赤西 仁のハードなEDMが1曲という構成。ジャニーズという枠の中ではあったが、その選曲からも、ジャニーズらしさから解き放たれた自由さを表現しているように感じた。

そして、CDデビューから1年後となる2021年1月6日にリリースされたばかりの1stアルバム『1ST(ファースト)』も彼らの自由さは健在だ。ジャニーズらしさ、アイドルらしさといった固定概念を打ち破り、自分たちが「今、カッコいいと感じる音楽」を追求している姿勢が見える。オープニングを飾るのは、後戻りせずに前に進み続けるんだという強い意志を込めた激しく重いラウドロック「ST」。続く、2ndシングル「NAVIGATOR」も含め、彼らの根底には攻撃的で挑発的なロックがあることを感じさせてくれる。トラップをフィーチャーしたエキゾチックなEDM「Special Order」ではおそらく、彼らのセクシーでワイルドなダンスがみれるだろう。アニメ『半妖の夜叉姫』のOPテーマで、疾走感あふれるミクスチャーロック「NEW ERA」は、イントロに三味線のような和楽器の音が入り、中盤ではピアノバラードのようなメロウな展開もみせる。さらに、「Curtain Call」。ラテンのビートも入ったシンセポップにエコーの効いたエレキギターやR&B調のメロディを融合。ジャニーズらしさやアイドルらしさだけでなく、ジャンルというカテゴリーからも自由であることがわかる。全編英語歌詞で、ボーカルにはエフェクトのかかったフューチャーディスコ「Dance All Night」、コール&レスポンスで会場を一体化させるパーティーソング「S.I.X.」、チルアウトできるジャジーなローファイヒップポップ「Coffee & Cream」。そして、1stシングル「Imitation Rain」と「Lifetime」というバラードでそれぞれのヴォーカリストとしての個性を発揮している。