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大原櫻子 5枚目のアルバム『l(エル)』。自身の作詞、作詞・作曲作品を含め、能動的制作に向かったという1枚。タイトルへの想い、4月から始まるツアーへの抱負を訊く。

大原櫻子にとって2020年とはどんな年だったのか。2月に4枚目のアルバム『Passion』をリリースしたが、5〜6月に上演予定だったミュージカル『ミス・サイゴン』は全公演が中止となり、7〜9月の全国ツアーも中止を余儀なくされた。だが、彼女は、幼少期から夢に見ていた舞台やライブが奪われてもなお、立ち止まって茫然自失にならずに、「こんなときだからこそ、エンターテインメントを届けたい」という強い気持ちを持って歩みを進め、9月には一青窈が作詞した12枚目のシングル「#やっぱもっと」を発表し、11月には長屋晴子(緑黄色社会)が書き下ろした「透ケルトン」を配信でリリースした。同曲を含む5枚目のアルバム『l(エル)』には、しっかりと地に足をつけて、真っ直ぐに前を見据える彼女がいる。その姿は凛として、以前に比べて潔く強い。シンガーして、アーティストとして、ブレイクスルーを果たした1枚となっている。

取材・文 / 永堀アツオ 撮影 / 荻原大志


◆自分が能動的になってるときにアルバムの制作が始まったんです
ーー アルバムの制作に入る前の心境というところからお伺いしたいと思います。

去年の4月におうち時間があったときに、それまではビクターの方が制作期間を決めてくれていたんですけど、いてもたってもいられなくなってしまって。私の方から「ちょっと(Ryosuke “Dr.R”)Sakaiさんと曲を作っていいですか? って言って(笑)、曲を作り初めて。それが、シングル「#やっぱもっと」のカップリングに入れた「Wake Up」だったんですけど、自分が能動的になってるときにアルバムの制作が始まったんですね。去年の夏くらいかな。

ーー 『ミス・サイゴン』が全公演中止になった後ですよね。幼少期からご自宅で歌っていたミュージカルナンバーでもあったので、かなりショックだったと思うんですが。

いや〜、泣きましたね。ボロ泣きでしたけど、能動的に動かないと良くないなと思ったんです。こういう時期だからこそ、エンターテインメントはやるべきだと思ったし、すごく意欲的でした。

◆初めて単独で作詞作曲をした、ゼロイチから自分でやった曲もあるので、すごく色の濃い1枚
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー そんな中でどんなアルバムを作ろうと思ってましたか。

前回の『Passion』は打ち込みの曲が多くて、海外で活躍されている方と一緒にやらせていただいたんですけど、今回は初心に戻って、生音の曲も入れ込んだり、ドラムの柏倉(隆史/「透ケルトン」でドラムを担当)さんとか、プロデューサーの(徳澤)青弦さんとか、オリジナリティのある演奏をしてくださる、キャラの濃い日本のミュージシャンの方々とタッグを組んでやっていて。初めて単独で作詞作曲をした、ゼロイチから自分でやった曲もあるので、すごく色の濃い1枚ができたなっていうのは感じてますね。

ーー アルバムを最初に聴いて感じたのは、アーティストとして階段を1つ登ったというか、突き抜けた感があるなってことなんですよね。

そうなんだ! なんだろうな……今までも自分の意思や意見は言ってきてたんですけど、より自分がどう動くかっていうのをすごく考えた時期だったんですよ。自分で作詞作曲した「チューリップ」も自分で書きたいと思ったし、「抱きしめる日まで」の歌詞も、仮でついてはいたんですけど、自分で書かせてくださいってお願いして。自分から動いていく中で、いろいろなミュージシャンの方とも出会って。新しい方との出会いで歌い方も変わる。そういった意味では、1曲1曲、全てにおいて自分で把握しながら手がけることができた1枚だなって思います。

ーー では、まず、今、お話に出た自身初の単独による作詞作曲ナンバー「チューリップ」について聞かせてください。どんなところから生まれた曲でしたか。

去年、世界的にも大変な時期になりましたけど、私の中ではすごく大事な友達に向けた曲でもあって。私の中ですごく大きな存在の友達がいて。その方がきっかけになって作った曲なんですね。

◆「あなたはただ生きているだけでいいんだよ」っていうメッセージを発信したくなったんです
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー 大きな存在の友達に対するどんな思いを歌ってますか。

ちょうどおうち時間のときに書いたんですけど、私自身、ふと自由な時間があったときに、これまですごく切羽詰まったように働いてたなって感じて。自分も含め、日本人って働くのが好きじゃないですか。でも、生きていく上では、ほっとする時間もとっても大事なんだなって感じたんですね。それを、なかなか会えない状況になった大切な人や友達、自分自身にも今一度、問いかけたいなって思って。その上で、「いや、あなたはただ生きているだけでいいんだよ」っていうメッセージを発信したくなったんですね。

ーー ちなみに、どうしてチューリップがモチーフになりました。

その友達とも関わりがあるお花だったし、花言葉が「愛と誠実」だったんですね。

ーー チューリップは色によって、いろんな花言葉があるので、てっきり「愛の告白」の方かと思いました。<いつもの あなたが一番好き>というフレーズもあるから。

あはははは。もちろん、恋人とかじゃないです。「愛と誠実」という花言葉は、その友達とも繋がったし、私にとっても、生きる上での大きなテーマになってるので、「チューリップ」というタイトルにしました。

ーー あなたに対する愛と感謝を伝えている曲ですよね。

そうですね。私の中では<生きていきましょう>っていう言葉って大きくて。ある意味、重たいんですけど、それを軽やかに歌えるのが音楽の良さだなって思って。ポジティブになれる、優しくてあったかい気持ちになれる曲を作りたかったので、ギターと歌だけのバージョンも入れて。

◆3曲の違いを楽しんでほしいですし、早くみんなに「どうですか?」って聞きたい
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー ウーリッツアーとボーカルから始まるファンキーなバンドサウンドと、アコギとボーカルだけの2つのバージョンが収録されてますね。

最初はアカペラで作ったんですよ。ほっこりソングにしたいと思っていたので、普通のバージョンを中村圭作さんと作って。でも、最初のイメージ的にはギターと歌だけの方が歌詞のあったかさもより伝わるのかなと思ってて。CDでは、若菜拓馬さん(「透ケルトン」ではエレキギターを担当)に弾いてもらっているんですけど、初回盤のDVDでは渥美幸裕さん(邦楽2.0を提案するギタリスト)にお願いしてて。渥美さんは、<青空に花が舞い散っていく>というフレーズのところで、ギターをハープみたいに弾いて、花びらが舞い散っていくさまを表現してるんですよ。伴奏というより、アーティストっていう感じがして。どっちも熱いし、どっちの良さもあるので、3曲の違いを楽しんでほしいですし、早くみんなに「どうですか?」って聞きたいなって気になってますね。私らしさもあると思うんですよ。「抱きしめる日まで」の歌詞も私が書いたんですけど、どっちも私らしい。

ーー 「抱きしめる日まで」はダイナミックなバラードですが、名曲ですよね。

小倉しんこうさん(JUJU「優しさで溢れますように」ほか)のメロディがめちゃくちゃ良くて。メロディを聴いた瞬間に最初の2行<どこまでも続く青空は/悲しいくらい美しくて>が浮かんだので、私に書かせてください! ってお願いして。いけるって思ってたんですけど、全然進まなくて(笑)。家入レオちゃんに電話して、「歌詞が進まないんだけど、そういうときどうすればいい?」って聞いたら、「考えるに考えるだけだ」って返ってきて(笑)。気晴らしにどっかいくとかないんかい! と思ったけど、まぁ、生みの苦しみを味わいましたね。

ーー (笑)ラブソングですよね。

別にラブソングを書くつもりじゃなかったんですけど、メロディに導かれて、最初の2行が浮かんできて。青空が悲しいくらい美しいなって思うのは、なにか切ないことがあったときだなと思って。私のストーリーとしては、これから遠距離になっちゃう男女や、すでに遠距離になった男女がいて、より愛の深さを感じた男性の心理を描いてますね。

◆私は自分の曲をライブを通してみんなと共有しているし、ファンの方にマイクを向けたときのみんなの歌声で刻まれたりもする
ーー <また会える その時まで 信じてるから>というフレーズは、同時代を生きている人は皆グッとくると思います。

恋人同士の言葉でもあり、私自身としては、ファンの人も重ねていて。例えば<2人で聴いたあの曲は/君の声で刻まれてる>っていうのも、私は自分の曲をライブを通してみんなと共有しているし、ファンの方にマイクを向けたときのみんなの歌声で刻まれたりもする。ファンの方から頂いた手紙とか、そういう思い出の点と点をなぞって線を描いて、今を見つめてて。ライブができることが当たり前じゃなくなってる現状も全部重ねて書いてましたね。

ーー 今、ライブのお話が出たので、アルバムのタイトル『l(エル)』についてもお伺いできますか。

LIVEのLもそうだし、LOVEのLもそう。リード曲「STARTLINE」のLINEのL、生活や「生きる」という意味のLIFEのL。身近な単語が全部、Lから始まるなと思って、“エル”にして。小文字にしたのは、スタートラインを引いたときに、一本の線になるから。スタートラインであることに加えて、自分の面持ちとしても、前を見据えて凛と立ってる人の姿も繋がるなと思って、あえて小文字の『l(エル)』にしました。

ーー アルバムの1曲目に収録されている「STARTLINE」ですが、冒頭の歌い出しがとにかく素晴らしくて。

いや〜、何回も録り直しました(苦笑)。後半の同じメロディの<悔しさは 心で燃やす>がめちゃくちゃいいテイクが録れて。<この夢は ここで燃やす>の方が負けてたんですよ。だから、何回も録り直して。選ばれし、“この夢は”になってますね。

◆耳に残るし、覚えやすいんだけど、ありきたりじゃない言葉のチョイスがある。すごく勉強になりました
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー 生のライブや舞台、ミュージカルで感じていた大原さんの輝きやパワーというものが、これまでになくそのままパッケージされたなという印象を受けました。

ここ2〜3年、私を一番みてくださってるプロデューサーさんの一人でもある、丸谷マナブさんが作ってくれて。かなりハードルが高い曲だなと思ったんですけど、いしわたり淳治さんがメロディに寄り添った歌詞をつけてくださったことで、不思議と歌いやすくなって。今回、自分で曲や歌詞を書いたことで、改めてプロフェッショナルの方のすごさも痛感しましたね。耳に残るし、覚えやすいんだけど、ありきたりじゃない言葉のチョイスがある。すごく勉強になりました。

ーー <ここがいつだってスタートライン>というフレーズはどう感じましたか。

共感しましたし、嬉しくもなりましたね。「そうだよな!」って思えました。曲に教えられることはよくあるんですけど、この曲もその1つですね。

ーー 1曲目にしたのは何か理由はありますか。

タイトルが「STARTLINE」だっていうにもありますけど、ほぼフィーリングで決めました。この曲を聴いた瞬間に1曲目だろうなって。第一印象で聴いた人の心をガシッと掴むエネルギーがある曲だったし、「私、1番目にいきます!」っていう堂々とした感じもあったから(笑)。

◆こんなに色気のある、息遣いを繊細に使う曲も初めてなので、ファンの方が聴いたらドキッとするかなって
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー 歌いっぷりが気持ちいい曲ですよね。モヤモヤを吹き飛ばしてくれるような爽快感があります。その一方でAAAMYYYさんによる「Love Letter」は低音が効いてて。

AAAMYYYさん、もう、めっちゃ好きです! ビクターのディレクターさんと、どういう曲を入れようかっていう話をしているときに、AAAMYYYさんの楽曲を聴いて。自分が歌ってるのは想像できなかったけど、AAAMYYYさんの曲を好きになったんですね。だから、挑戦してみたいと思って、AAAMYYYさんにお願いして。私がいいなって思う世界観で描いてくださったし、こんなに色気のある、息遣いを繊細に使う曲も初めてなので、ファンの方が聴いたらドキッとするかなって。

ーー ドキッとすると思います。アダルト・オリエンテッドなソウルになってますから。

そうですよね。でも、私は大人の恋愛ソングだなって思っていたんですけど、AAAMYYYさんが飼ってる猫に対して歌ってる曲かも? っていう話を聞いて。本人に確認してないんですけど(笑)。

ーー そう言われると<特別なあなた>は愛犬や愛猫のようでもあり、二次元とかアーティストとか、ちょっと遠く離れた存在のようにも感じます。

うんうん、ロマンチックで素敵ですよね。これはライブでもやりたい。「だってこのままじゃ」や「Carnival!」は当然ライブでやりたい曲なんですけど、別の角度から、「Love Letter」もライブでやりたいなって思ってますね。

ーー 「miss you tonight」もライブで見たいです。

「Love Letter」と同じくShin Sakiuraさんがプロデュースとアレンジをしてくださって。AAAMYYYさん曲とは違うアプローチで面白いなと思って。低音が響く、ダンサブルでカッコいい曲だし、これはダンスするしかないなって思ってますね。

◆自分には自分がいるっていうメッセージみたいなものを感じました
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー EDM POPになってますが、歌詞はラブソングですかね。

ラブというよりかは、そばにいて励ましてくれる存在みたいな感じかな。私は自分自身に向けて歌ってる曲なのかなと思って。<だけど難しい 分かるよ>とか、<繋がっているから ひとりじゃない>というのも、自分に向けて言ってるような感じがするんですよね。自分には自分がいるっていうメッセージみたいなものを感じましたね。

ーー そして、最初に名前が上がった徳澤青弦さんプロデュースの「同級生」ですが……。

変わってますよね。リズム感も独特だし。もっと整えられていたんですけど、徳澤さんのアレンジですごく形が変わって、めっちゃいいなと思って。メロディを聴いたときに涙が出てきて。自分の思い出を思い返す曲でしたし、歌詞も素晴らしですけど、アレンジによって、ここまで人の心ってえぐられるんだなって思いましたね。

ーー アコースティックピアノとボーカルの間にピアニカが入ってるんですよね。

最初、不協和音かもって思ったのが、聴くうちに心地よくなって。なんというか、ピカソの絵を見てるみたいというか。一見しただけでは何が描いてあるかはわからないんだけど、エネルギーのすごさに持ってかれるみたいな感覚になりましたね。

◆時はもう戻れないけど、私にはあなたとの思い出があるんだっていう、優しさの上に力強さもあるっていう
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー ご自身の思い出した思い出というのは?

小学校の頃を思い返しながら歌ってましたね。優しさあふれる風に歌いたいって思いましたし、でも、後半は力強く歌いたいとも思ったし。なんて言うんだろうな……思い出が消えていくっていう切なさや儚さもありつつ、「STRATLINE」と同じくポジティヴでもある。時はもう戻れないけど、私にはあなたとの思い出があるんだっていう、優しさの上に力強さもあるっていう。そんな葛藤もしてる人物像が見えて。人間のいろんな心理が詰まっているし、物語を感じる曲でしたね。

◆こういうご時世だから、とにかくライブがやりたいし、ライブで歌える曲がやりたいっていうことを伝えたら、「だってこのままじゃ」ができて
ーー ミュージカルでも聴いてみたいなと思う曲でした。そして、緑黄色社会と2曲やってます。

(長屋)晴子ちゃんは同い年で、いろいろと喋ってて。「透ケルトン」のあと、いつかまたやりたいねって言ってて、今回、もうお願いしちゃいました。「どういう楽曲を歌いたい?」っていう話もしたんですけど、こういうご時世だから、とにかくライブがやりたいし、ライブで歌える曲がやりたいっていうことを伝えたら、「だってこのままじゃ」ができて。ライブでギターを弾きながら歌いたいなっていう想像がすぐにできましたね。

ーー 告白ソングですよね。

可愛らしい男の子ですね。「透ケルトン」は力強い女の子。真逆の世界観だけど、どっちも正直だし、晴ちゃんらしい表現がたくさんあって。言いたいことは同じでも、言葉のチョイスが、晴ちゃんにしかない、晴ちゃんイズムがあるんですよね。「透ケルトン」は“透ける”っていう言葉をサビに持ってきつつ、自分の殻を破って、何にも染まらずに、私だけの色に染まっていく。そんな自立した女性の心を歌うのが面白かったし。

ーー 櫻子さんだから歌える曲にも感じたんですよね。晴子さんが描く緑黄色社会の曲の主人公は、常に理想を追い求めている印象があります。

ああ、でも、ああ、私からすると晴ちゃんは理想に届いてるんですよね。それもわかった上で、もっともっとってなってるんだろうなって思いますね。話していると似ているところがあるなとちょこちょこ感じるし、近い感性を持ってるなって思いますね。

ーー 「透ケルトン」と「STARTLINE」も繋がってますよね。生まれ変わって進んでいくっていう。

そうですね。「透ケルトン」と「STARTLINE」もちゃんと前を見据えてる。人が真っ直ぐに凛と立ってる姿と重なるっていう意味では、『l(エル)』というタイトルとも繋がってて。こういうご時世になって、すごく能動的に動いた2020年だったので、ちゃんと自分の足で立ってる人の姿が私にとても身近だったし、歌いやすかったし。

◆自分の人生をすごく考えた1年でした
ーー それはご自身の姿ですか。

うん、重なってると思います。自分の人生をすごく考えた1年でしたし、自分の足で立たなきゃなって思った期間でもありましたから。

ーー これまで以上に能動的に動いた5枚目のアルバムが完成して、ご自身としてはどんな感想を持ってますか。

ファンの方がどういう風に感じるのかが気になりますね。自分で書いた曲もそうですし、「Love Letter」のような挑戦曲もそう。ここにきて、私自身を見られるアルバムというか。今までのアルバムも私自身を表現していたんですけど、自分らしい洋服を着てみてもらってたのが、今回は丸裸にされた感覚なんですね(笑)。自分自身のことを書いてるわけじゃないけど、自分の中から生まれた言葉や曲を見てもらうっていうのは独特の緊張感がありますね。どんな風に受け取ってもらえるんだろうか。感想がとても気になってます。

◆『l(エル)』と『Passion』は全然違う色味なので、全然違ったライブになると思いますし、1日で2度楽しめるっていう意味では両方来てほしいですね
大原櫻子 WHAT's IN? tokyoインタビューーー お客さんの生の反応が見れるダブルコンセプトツアー「L Ver」と「P Ver」も決まってます。1日2公演、しかも違うセトリって大変じゃないですか。

舞台やってるので、できんじゃね? って勝手に思ってます(笑)。コロナ禍になったからこその案なんですが、全国ツアーが中止になってしまった『Passion』も生で聴いてほしい曲がたくさんあって。『l(エル)』と『Passion』は全然違う色味なので、全然違ったライブになると思いますし、1日で2度楽しめるっていう意味では両方来てほしいですね。歌う曲数が多いので、喉が死にそうになったらお客さんに助けてもらいたいんですけど、声が出せる状況になってるのかどうか。どっちにしても、ライブがやれるからこそのCDでもあるので、すごく楽しみです!

ーー 最後に今後の目標を聞かせてください。「自分の人生を考えた」とおっしゃってましたが、20代後半はどう過ごしてい期待ですか。

うーん……コロナでおうち時間があったときはよく考えていたんですけど、ありがたいことに、またノンストップで始まってしまっていて。今は、とにかく目の前のことをやり通すしかないなっていう感じですね。ただ、能動的に動いたことで、いろんなことを知ってくっていうのは、すごく大事だなって改めて思ったんですね。音楽のことも、いろんなミュージシャンのことも知っていきたいし、自分の可能性を狭めずにいろんなことにもチャレンジしていきたい。知っていきたい、見つけていきたいって思ってますね。

大原櫻子 5枚目のアルバム『l(エル)』。自身の作詞、作詞・作曲作品を含め、能動的制作に向かったという1枚。タイトルへの想い、4月から始まるツアーへの抱負を訊く。は、WHAT's IN? tokyoへ。